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2011年9月29日木曜日

モバイルWiFiを購入する際の注意点

私は、友人から頂いたiPadを持っているんですが、
WiFiモデルなので外で通信できません。
しかし、iPadは画面が大きく、ウェブブラウジングするにはちょうど良く、とても便利です。
そのため、外でもiPadを使ってブラウジングをしたいと思い、
モバイルWiFiルータを購入することにしました。
さらに、これに普段使ってるスマホの通信を統合することで、
月々の料金を安くすることがでることも魅力的でした。
(ただし、この使い方はケータイが好きな人以外にはおすすめできません。色々面倒なので。)

買ったのは、イー・モバイルのGP02です。
この機種は、通常の下り7.2Mbpsのイー・モバイルエリアだけでなく、
下り最大42MbpsのEMOBILE G4エリアにも対応したモデルです。

もちろん、購入前には他の端末も検討しました。
しかし、調べていくうちに自分に合わない点や落とし穴がいくつも見つかりました。
そこで、調べていて、いくつか気づいた点をまとめたいと思います。

まず、自分が想定した使い方は、スマホでも利用したかったので、
「常に使える」ことを重視しました。
これは、
1.カバーエリアが十分なこと。(最低でもソフトバンクの3Gエリアくらい)
2.通信費が定額、もしくは十分な定額区間のある準定額制であること。
3.通信制限が少ないこと。
の3点です。
これに加えて、オマケ程度でスピードがより早く安いものを探すことにしました。

目をつけた端末は、
WiMAX:URoad-8000
DOCOMO:L-09C
DTI(ドコモ回線):RS-CV0C
Softbank:ULTRA WiFi SoftBank 007Z
イー・モバイル:GP02
です。
それぞれ順番に注意点を書いたので興味のある方はぜひ読んでみてください。

1.屋内、地下ではまだ厳しいWiMAX
まず最初に検討したのがWiMAXです。
WiMAXの最大の懸念事項はエリアでした。
そこで、Try WiMAXに申し込みました。
機器が届き、早速使ってみましたが、
自宅で電波がギリギリ、屋外なら良いが屋内や地下ではほとんどつながらないため、
残念ながら利用を諦めました。

2.料金が特殊なXi
DOCOMOのL-09Cは、下り最大75Mbps(一部屋内。屋外は37.5Mbps)のXi対応で、
FOMAハイスピードエリアにも対応しているのでエリアも広く、
また、端末のバッテリーもXi接続時に6時間と長く、魅力的ですが、
料金体系が特殊です。
5GBまでの通信は6000円弱で利用できますが、
それ以上は128kbpsの通信規制か2GBごとに2625円の追加料金を支払うことになります。
(http://www.nttdocomo.co.jp/service/data/xi/bill_plan/flat_ninen/plan/index.html)
5GBというとブラウジングする程度では到達しにくいですが、
YoutubeやUstream、ニコニコ動画などを毎日利用すると簡単に超えます。
試しに、ニコニコ生放送を30分間見てみましたが、
この間、300MB近く通信していました。
20日くらいで到達してしまいます。
今は、あまり動画は見る予定はありませんが、
この先、具体的にどういう通信をするのかわかりません。
後々、後悔したくなかったので諦めました。

3.可もなく不可もなく。無難な選択肢、RS-CV0C
もう1つドコモ回線を利用できる端末として
DTIが提供するRS-CV0Cがあります。
これは端末をレンタルして利用します。
Xiには対応しておりませんが、通常のケータイと同じ速度とエリアを利用することができます。
つまり、今使ってる環境と同じということになります。
(ユーザー数の関係で、ドコモで契約するよりも若干速いという話もありますが詳細は不明)
したがって、この端末でも最悪OKと考えていました。
ただ、1つ気になることといえば、やはり速度。
特に速くなければいけない理由もないのですが、
この先2年くらい使う端末です。
このスピードでやっていけるか不安だったので、保留しました。


そして残ったのが
ソフトバンクのULTRA WiFi SoftBank 007Zと
イー・モバイルのGP02です。

4.エリアはソフトバンクの3Gとは違う!?端末も不具合だらけ。
ULTRA WiFi SoftBank 007Zはイー・モバイル網(1.7GHzエリア)とソフトバンクモバイル網(1.5GHz)の両方を利用できますので、
イー・モバイルのGP02よりもエリアは広いです。
しかし、この1.5GHz帯は2G時代に利用していたものらしく、
現在、ソフトバンクが主力で使っている帯域と異なります。
つまり、ソフトバンクケータイやiPhoneで利用できるエリアとは違い、さらに、狭いです。
それでも、都市部はしっかりカバーしており、
イー・モバイル網もあるので、山などに出かけない限りは大丈夫だろうと思って、
速度面と料金も含め、総合的に考えてこれにしようと考えていました。

しかし!

調べているうちに、気になることがわかりました。
この端末、色々不具合が多い。
ボタンが陥没する。ボタンが反応しなくなる。通信できなくなる。など・・・
そのため、やめました。
一部の不具合はSIMの交換で直るらしいです。

5.決め手はSIMフリー。ただし、プロトコル制限に注意。
調べていくうちに、GP02がSIMフリーであることに気がつきました。
つまり、ドコモSIMやイオンSIM、b-mobileのSIMが刺さり、
ドコモ回線が使えるということです。
実際にはGP02は800MHz帯に対応していないので、
FOMAプラスエリアは使えないですが、
イー・モバイルやソフトバンクよりは広いと思われます。
エリアマップを見ても、余程の山奥でなければ大丈夫なようです。
そこで、イー・モバイルのエリアが使えないときは、
非常時としてイオンSIMで凌ぐことができるので、
この端末に決めました。
まぁ、そもそも山奥にまで来てネットするなとも思いましたw

価格.comで申し込むとキャンペーンで実質価格で安く購入できます。
プロバイダが複数有り、どこを選ぶかでキャンペーンが変わります。
私は、本家イー・モバイルが提供するこちらにしました。

もっと安いところもありますが、
思わぬ落とし穴がありました。
それは、プロトコル制限と通信制限です。
GMOとくとくBBやDTI、@niftyなどは大抵このプロトコル制限があります。
詳しくはこちら
http://gmobb.jp/service/emobile/data.html
さらに、GMOとくとくBB以外は月5GBまでという制限もあります。
GMOとくとくBBはイー・モバイルと特別に提携してこの制限はないみたいです。
これらの制限があるかないかは、APNによって決まります。

制限なしAPN:emb.ne.jp
制限ありAPN:emb2.ne.jp(データプランB)

です。
どちらかに繋ぐかはプロバイダによって決まっています。
契約前によくサービス内容を読んでおきましょう。

一方で、本家のイー・モバイルですが、
こちらも別の制限があります。
1日300MB以上の通信でで夜21〜2時までの通信速度制限です。
しかし、自分の場合、21時以降は帰宅して、家のWiFiに繋いでいるので使いません。
よって、あまり影響有りません。

以上より、
1.カバーエリア:イー・モバイルと最悪でもドコモのFOMAエリアが使える。
2.通信費:定額。
3.通信制限:1日300MBで夜21〜2時までの通信速度制限。
さらに、下り42MB、キャンペーン適用で月2,623円(1年利用時の実質価格)で使える
こちらで買いました。